moundtailのブログ

『人生のマウンドに立つ人を応援する』をコンセプトに掲げ、母親支援を中心に、子育て・医療福祉・組織開発の分野でケアラーズケアをしている女性経営者のひとりごと。

1年をふりかえって

このブログも開始から1年を過ぎ、事業も準備から数えてそろそろ1年になります。

わたしが何をしたくて事業を始めて、どこに向かおうとしているのか、今一度言語化して行きます。

 

少子化や子育ての課題解決に産後ケアは必要不可欠】

妊娠・出産・産後の時期は、女性の人生の大きな転換期であると同時に、現代の社会構造から孤独を抱えやすく、自死や虐待などの様々な危険性を孕んでいます。

産前・産後の支援を切れ目なく行うため、産後ケアなど公的支援の拡充が急がれていますが、まだまだ認知度は低く、その内容もフィットしたものが少ないのが実情です。

わたしが事業を始めたのは、そんな社会からの要請もありますが、産後に自身がうつを患ったものの、医療機関のお世話になれたことで今を生きている一人として声を上げていく必要があると感じたためです。

八戸市には、デイ型と宿泊型の産後ケア施設がありますが、訪問型の産後ケアはありません。

また、八戸の周辺地域(おいらせ町、階上町、南部町、五戸町、三戸町新郷村、田子町)には産後ケア施設がなく、産後ケアを受けたいとき、八戸市まで移動しなければなりません。

このような現状から、訪問型サービスで産後の女性に寄り添うように考えました。

 

【お家に一人大人が多いと、とっても助かる】

訪問型には利用者にとってたくさんのメリットがあります。

デイ型や宿泊型などの通所型の産後ケアではデメリットとなる赤ちゃんとの移動や必要物品の準備、出かける前の身支度、慣れない施設内では休息が難しいなどの問題が、訪問型では解消しやすいのです。

必要物品は家中にあるので準備の必要がなく、もちろん赤ちゃんとの移動は必要がありません。外出しなくていいので、身支度は必要なく、部屋着・ノーメイクでOKです。施術が終わった後は、慣れ親しんだ寝具で睡眠をとることもできます。

また、通所型の産後ケアでは、せっかく出かけて行って回復できたとしても、家に戻ればまた家事が待っています。

赤ちゃんのいる状態の家事は、泣き声で何度も中断することがあり、段取りどおりに進まず完遂することが難しいため、イライラも抱えやすいのです。

訪問型の場合、作り置きなどの家事を代行することもできますし、ママが達成感を味わいたければ、赤ちゃんのお世話を任せていただき、家事に没頭することもできます。

 

【産後の女性の回復には、一緒に伴走する戦友が必要】

訪問型サービスの中でも整体という方法を取ったのは、理学療法士の資格があることに加え、産後は分娩による身体のダメージがありながら、授乳や抱っこで慣れない姿勢を取ることが多く、十分な回復ができずに不調を抱えたまま育児をしている女性があまりにも多いからです。

授乳の仕方や抱っこの方法は産院の両親学級などで学ぶことが多いですが、それをいかに楽に、正しい姿勢で行うにはどうするか、産後の疲れ切った身体をどうやって回復に向かわせるかまでは教えてもらえないことが多いのです。

産後ケア施設で提供されている睡眠や休息も、もちろん大事。そこにプラスして身体を緩める方法を教えたり、自力でできないほど凝り固まっている場合は施術により外側から緩めることも大事。で、緩めるだけじゃなくて、うまく身体を動かせるような身体づくりの部分や楽な姿勢・動作を実際に一緒にやっていくことも大事だと思っています。

また、産後の不調を抱えたままでいるとどうなるか。子育てが終わってホッと一息つく頃、自分の身体が思っていたよりボロボロなことに気付くのです。関節炎や不良姿勢、尿漏れ、子宮脱や肛門脱などの骨盤臓器脱…これらが起こってくる可能性があります。

そのような後悔がないよう、産後(本来は産前・妊娠前から)に伴走する戦友が必要だと思っています。その戦友が、高齢期の疾患も把握している専門職なら、より安心ではないでしょうか。

 

【カラダだけじゃない。ココロも。】

身体の不調がなくても、妊娠・出産・育児の時期は、気持ちのモヤモヤを抱えやすい時期だと思っています。特に、近年は昔に比べるとそれが強くなったのでは?と思っていて。

一つには家族形態の変化。三世代同居の家族像は少数派になり、核家族が当たり前になりました。これは本当に勝手な憶測なのですが…大家族だと手が多くて助かるのはもちろん、関係性が多方向なので、意識の分散があったと思うのです。どういうことかというと、『お義母さんに家事にケチつけられた。チッ』とか、『お義父さんはまたどっかり座ってるだけ。ハァ』とか、『あなた(夫)も黙ってないで少しは味方してよ』みたいな(※完全なる妄想家族です)。一方で、『子どもは可愛いなぁ。わたしが守らなきゃなぁ』と、家庭内に対象がたくさんいたことで、育児に関するモヤモヤはいい意味で見過ごせたのではないかと思ったりします。

もう一つは情報化社会による変化。子育てや発達に関する情報に簡単にアクセスできるようになったり、他の家庭の育児が垣間見えるようになりました。役立つ情報を得られるメリットはありながらも、キラキラ育児と自分の現状を無意識に比べて抱えるモヤモヤや、育児書に書いてあることに当てはまらない事象に出会った時の不安というのは、誰しも覚えがあるのではないでしょうか。

そのモヤモヤって、抱えていると、どんどん大きくなって無限に膨らんでいってしまう。だから、まずは自分の口から外に出すこと。たっくさん話してモヤモヤが抱えられるくらいの大きさになったら、また日常に戻っていく。全てを無くすことはできないけど、一緒におしゃべりする中でちいさく・かるくするお手伝いはできるのかなと思っています。

先日行ったコミュニティ型イベント『うちの子のあーだこーだ。』を企画・主催してみて、話すことを通じてあたたかい場を作ること、育児のモヤモヤを言語化することがわたしの天職なんじゃないか。一見簡単そうで一番大事、そしてわたしが本当に得意としていることだと思いました。

 

【『誰か』を待たない。真っ直ぐではない道を『わたしがやりたい』】

わたしがやらなくても、他の誰かのチカラでほんの少しずつ課題はなくなるかもしれない。

他の誰かが声を上げて戦って作ってくれた波にただ乗りすることもできたかもしれない。

でも、それはいつになるんだろう。10年後かな?20年後かな?

娘や息子が親になる頃は、わたしたちの住む八戸にも十分な支援があるのだろうか。

子育て世代に魅力的な八戸になっているのだろうか。

そもそも住みたいと思ってくれる人がいなければ、街は続いていかない。

『この街に住み続けたい!』と思ってもらえるように、子育て支援からまちづくりを支えたいという思いも同時にあります。

単なる既存の産後ケアで終わらせずに、よく動く感情と未来を見る目を活かして、新しい価値を提供していくことが、わたしのやりたいことです。

たとえ失敗することがあっても、それは全然問題じゃないんです。わたしが死ぬ時に自分を活かせなかった後悔の方が怖いな、と思っています。

そこに、方法論はあまり意味をなさないと思っています。傷を最小限に抑えるためには大事だけど、人の言うことを聞ける人間なら起業してないので、たまに転んでもあたたかい目で見てやってくれたら嬉しいです。

 

【ちょっと逸れますが、領域のお話】

ここまで書いてきたようなことって、自分で振り返ってみてもちょっと特殊だな、と思っていて。母子保健、産後ケア、医療・福祉、ウィメンズヘルス、ネウボラ理学療法、トレーニング、コーチング、まちづくり、起業家・実業家…どれにもバシッと当てはまらないというか、どれにも当てはまるというか。

わたしが欲張りだからでしょうか。すごくたくさんの要素で構成されていて、一つの領域に収まらないなと思います。起業してみると色々なコミュニティがあるのですが、どのコミュニティをのぞいてみてもわたしみたいなのはあまりいなくて、なんか、、、ポツーンってなってます(笑)

ロールモデルがいないので、どうやって収益化していくのかとか、集客の方向性とか、はっきりは見えないままなんですが、でもそれがいいとも思っていて。少数でも、『そうそう!』『そう言うのが欲しかった!』『あなたみたいな人に会いたかった!』っていってもらえるようになってきているので、これからもいろんな領域のはざまで、自分らしくいたいなと思います。

 

【さらに、もっと先へ】

本事業を開業する際につけた屋号は『Conditioning Partner』。健康づくりのために全身調整(コンディショニング)をする伴走者(パートナー)でありたいと思ってつけたものです。

先日テレビを見ていたら、早稲田大学の金岡教授がこんなことをおっしゃっていました。

『わたしは結構アスリートを見るんですけど、アスリートというのはパフォーマンスを上げるために色々なコンディショニングをしています。わたしたちも、競技をするわけじゃないけれど、日常生活をいかに快適に過ごすか、究極には歳を取っても寝たきりにならない、いわゆる健康寿命いかに伸ばすか、それを高めるためにライフパフォーマンスを高める必要がある。それにはアスリートと同じようにコンディショニングを日頃からしていくことが必要じゃないかと思います。自分たちもアスリート、人生のアスリート。』

NHKの『あしたも晴れ!人生レシピ』の番組の締めくくりにこのように話されていて、目ん玉が飛び出る思いでした。

わたしが理学療法士を志したのは、スポーツに関わる仕事をしたいと思ったから。今は違う領域にいますが、どうしても思考の根底にあるのは『パフォーマンスを上げるためにコンディショニングが重要』という概念だったのでしょう。「コンディショニングは分かりにくいから変えた方がいい」と何度言われても変えられなかった。それが屋号になった。しかも、薄ぼんやりとしか描けていなかった、全人類を対象としたわたしのやりたいことがこれだったんだと、まさしく言語化されていました。

今の名刺には、屋号と合わせてこのように表記しています。


産後の分野でさえまだまだの状態ですが、全人類的健康づくりへも発展させていけたら幸せだと思っています。

今後ともお付き合いいただければ幸いです。

 

Conditioning Partner 代表 つかお さき

 

【うちの子のあーだこーだ。】3/15開催!

今日は3月の【うちの子のあーだこーだ。】『ねんね・はいはいクラス』を開催しました!

参加のご家庭はなんと6組!👏🏻

ありがとうございます😊

 

なんと、11月のふりかえりをしてから、忙しさにかまけて12月から2月までのまとめががっつり抜け落ちてしまっているのですが、どうかご容赦ください🙏🏻💦

更新を待っている方は少ないとは思うのですが、自分の備忘録でもあるので、記憶がどこかに行く前に書かねばと思ってはいます…。

 

今回のテーマは『家族の形』。

9月『推しポイントを語ろう』

10月『ハロウィンを楽しもう』

※ワークショップの内容は9月と同様

11月『夫婦関係』

12月『義実家』

1月『わたしらしさ』

2月『実の両親』

と続いてきて、約半年間の集大成としてこのテーマを設定しました。

我が子のこと、夫のこと、義理の両親や実の両親、時に自分らしさにも触れながら進んで参りましたが、出産を終えた『わたし』の身近な人たちとの関係性は今どうなっていて、今後どうしていきたいのか。

モヤモヤを吐き出してキラキラした気持ちになってもらえたら、お家に帰っても『また子育て頑張るかぁ💪🏻』という気持ちになれるのかな、と考えました。

 

今回も『ぶっちゃけどんな感じ?』から始まり、『ここが好き・いいね!』で掘り下げ、『これは嫌!直したい』で吐き出し、最後は『理想の家族像って?』で未来に目を向けていきました。

関係性を限定しない『家族』という大きな括りだったので、難しいかな、とも思ったのですが、参加されたみなさんがそれぞれ『夫とは…』とか『親が…』とか『うちの子が…』と思い思いに話してくださって、いろんなお話を聞けました。

今回、わたしのファシリテーションが下手くそで、事前の説明とかいろいろ抜けていたのですが、話していくうちに参加のみなさんから『うんうん!』『うちも〜』『わかるー!』と自然と相槌が出ていました。

とっっっっっってもあたたかい時間になり、わたしが1番癒されたかもしれません😂

 

印象的だったのは、理想の家族像を語る際に、働き方や家庭環境を見直したい、という声が多く聴かれたことでした。

現代では、子どもを持ちたい、育てたいという思いに比例するように、どうしてもお金の問題がのしかかります。

特に、選択肢の少ない地方の子育て環境では、安定収入=正社員雇用・長時間労働の形態を取らざるを得ません。

情緒面では家族としっかり向き合いたい、関わりたいと思っているのに、働く時間に押しつぶされて家にいる時間が戦場になり、目まぐるしく1日が終わる家庭が多いのだろうと思います。

育休中の方が多かったのですが、これから復帰することを考え、みなさん不安とどうにかしたい思いが溢れているようでした。

そして、働き方に加えて大切なのがパートナーである夫の存在。中には、夫や両親とよく話し合える関係になりたいと伝えてくださった方もいて、ネガティブな部分を心の中で責めるのではなく、お互いの想いを口に出して伝え合うことの大切さも振り返ることができたのかなと思います。

その方向に持っていくために論点を整理したりはしなかったのですが、あーだこーだといろんな思いを吐き出していくと、自然と自ら気付いて次のステップに目を向けられるのだなぁと思ったりしました。

 

今回、未来に目を向けることができた方が多い印象ですが、だからと言って実行に移せるかはまた別のお話。

子育てのゼロ地点を認識し、未来に目を向けるこの活動は続けつつ、実際に進んでいくための伴走ができたら幸せだな〜と妄想が止まりません!

また新しく事業を進めていきたい!と思える時間になりました。

現在進めている方向性が2つあるので、詳しい内容が書けるようにまた頑張ろうと思います!

 

一方、わたしは反省もあって。

今回、人数が多かったのもありますが、まったりゆったり進めてしまい、気付いたらだんだん終わる時間になっていて、タクシーを呼んでいた方をバタバタと帰す感じになってしまいました…。

ワークショップに時間を割くより、そこで得た関係性からママたちが自然と話し出す時間に時間を割きたいと思っているのですが、まだまだ上手くできていないですね…。

次回は時間感覚を忘れないようにしようと思います。

 

最後にいただいた感想をご紹介します!

『多人数楽しかったです!ありがとうございました✨』

『たくさんのお母さん方とお話できて楽しかったです
ぜひまた参加したいです』

『支援センターではもう派閥が出来上がって馴染めませんでしたが、いろんな話が出来て心が軽くなりました!』

『色んな人の話を聞けてとても良かったです』

『他のママさんとお話できて楽しかったです!
赤ちゃん達との触れあいにも癒やされました♪
また参加したいです(*^^*)』

『とても有意義な時間で楽しかったです!また機会があれば参加したいと思います!』

こちらこそありがとうですよ❣️

またお会いできたらと思います😊

ではでは👋🏻💕

【訪問編】夫婦で労いあいペアプラン

本日、30代のご夫婦に訪問型整体をご利用いただきました。

その名も『夫婦で労いあいペアプラン』です(^^)

 

サービス開始当初からご利用下さっているお客様の

「旦那さんが帰ってくる時間に施術してもらえますか?」

という一言で始まったこのプラン。

 

当初は産後の女性に対する施術しか考えていなかったので、

赤ちゃんと二人きりになってしまう日中を想定していました。

しかし、実際訪問してみるとぐずる赤ちゃんを横目に

きちんと通しで施術時間を確保するのが難しく、

お客様の満足度が下がるのはもちろん

わたしも不完全燃焼を起こしてしまう状態でした。

 

そんな時に上記の提案をいただいて。

奥さんを施術している間は旦那さんが赤ちゃんをあやし、

旦那さんの施術の間、奥さんが赤ちゃんをあやすことで、

お客様の満足度も下がらず、わたしも不完全燃焼を起こさない

とても画期的な方法が生まれました。

 

そして、久しぶりにこのプランのご予約が入って。

ご夫婦で話し合って日時を決めて下さったんだな〜

ご夫婦の絆を深める良い機会になればいいな〜

などと思いながらご自宅に向かいました。

 

施術の内容についてはまた後日書こうと思いますが、

とても印象に残ったのが旦那さんのお言葉でした。

 

『(一人で子育てをしている奥さんのことを思うと)

すぐ帰ろうと思ってなかなか寄り道できないので、

こうやって訪問してもらえるととても助かります』

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こちらの旦那さんは、以前から施術を受けるのがお好きで

結構いろんなところに行っていたようなのですが、

お子さんが産まれて控えていたようなんですね。

ストレス解消にもなっていた行動を家族のために抑える

とても素晴らしい旦那さんでした。

だから、

共に家にいながら施術を受けられる

メリットを感じて利用を決めて下さったとのこと。

わたしには、これがとても嬉しかったのです!!!!!

 

数年前から子育てに自然と関わる男性が増えてきて

とても喜ばしいことだと思うのですが、

その陰で男性の産後うつが増えています。

toyokeizai.net

 

男性育休の法整備などは進んでいますが、

その許可を出す上の世代の上司などから

『休むことでキャリアに支障が出るかもしれない』

と脅されたり、

『家にいなきゃいけないなんて奥さんが怖いのか?w』

と揶揄されたり、

場合によっては育休取得まで至らない現実もある様子。

社会全体の空気感が追いついていないことで

板挟みを経験している人がいるのではないかと思います。

また、仕事を続けながらも夜泣きの対応をしたりしていると

日中の活動量や疲労度は軽減されていないのに

夜間に活動する必要が出てきて睡眠時間が減り

心身を病む可能性が高くなるのです。

 

男性が産後うつになる原因も一つではなく、

複合的なストレスによるものと考えられます。

現状では全てを取り除くことは難しいでしょう。

(女性の産後うつが減らない現状を見ればなおさら)

少なくとも、わたし一人の力でできることは限られています。

しかし、今回のようにご夫婦で施術を受けることで

少しでもガス抜きのお手伝いができたらと願ってやみません。

 

今回は視点を変えて男性の産後について触れてみました。

子育て支援の第一議は母親支援だと思っていますが、

やはり家庭支援(母親だけではなく父親も)も大事ですね。

こちらの記事が多くのご夫婦の産後の過ごし方のヒントになれば幸いです。

まずは、自分を楽しませる。

みなさま、あけましておめでとうございます。

年越ししてからベッドに入ったものの全く寝付けず、頭が文章でいっぱいになったので、起き出してきてこれを書いています。

(現在AM3:42)

年末を締めくくる挨拶は全くもって書く気になれなかったのですが、『始める』タイミングになったら勝手に体が動いちゃう不思議。

昨年を振り返りながら、今年に訪れそうな未来について書いていきます。

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2023年は

とても濃い一年でした。

ちょうど一年前に開業して、さまざまな波を経験しました。

本当にいろんなことがあったのですが、『何があったか』より『わたしがどう変わったか』で言うと、『ずいぶん自分らしく生きられるようになった』ということが言えると思います。

 

自分軸のスタート以前

それまでのわたしはというと、【中学まで成績優秀で優等生、高校は地元の進学校に行き、大学も県で唯一の国立大、地元の総合病院に勤め超安定志向で、地元の有名企業に勤める堅実な夫を持つ2児の母】でした。

誰に言われるでもなく、『良い人生とはこういうもの』を体現するように生きてきたと、振り返ると思います。きっと、他人の評価とか、後ろ指刺されないことが大事だったんですね。

しかし、産後うつを経験し、たくさんのモヤモヤを抱えていく中で『世の中おかしくない?』と思うことが増えていきました。

そんな折、渡りに船かのように転職のお誘いが。結果的に総合病院からの退職を決意します。辿り着いたのは少人数の職場でした。コロナ禍が始まったタイミングでのリスタートでしたが、そんな情勢も手伝ってか組織の内情や人間関係が丸見えになりました。まるで医療現場の縮図のような職場でさらにモヤモヤが煮詰められ、その正体に一つ一つ名前が与えられていきます。

この時期、SNSで良書と言われるものは片っ端から読み込み、Web記事を漁っては読みまくっていたので、抱えていた感情の正体がわかる=言語化できるだけの知識量に到達し、世の中や自分についての解像度が上がったというのが大きいと思います。

 

自分軸の始まり

そして、運命の記事に出会います。

ストレングスファインダー認定コーチでわたしの心のメンター しずかみちこさんのブログです。

koto1.com

koto1.com

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これらの記事を読んで、率直に『お話してみたい!』と思うように。

ストレングスファインダーのコーチとしてというより、『わたしが職場や社会の中で抱えているモヤモヤを聞いてもらいたい!』という気持ちが大きかったように思います。

すぐさまセッションを申し込み、事前にテストを受けてその日を待ちました。

 

迎えたセッションでの時間は、わたしにとって大きな意味をもたらしました。詳しいセッションの内容は今は控えますが、『強み=自分らしさ』を考えるターニングポイントになったことは間違いありません。

自分の特性=資質のつながりがしずかさんの手によって整理されたことで、強みを活かして『もっと自分らしく生きるには?』と考えるようになります。その結果が独立・開業であり、BBT大学で経営を学ぶことでした。

2022年春にBBT大学に入学し、2022年秋に起業準備、2023年の幕開けとともに開業し、現在に至ります。

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2024年は

冒頭で『ずいぶん自分らしく生きられるようになってきた』と書いていますが、『ずいぶん』としたのは『だいぶ変わったけどまだまだ』という気持ちから。

こちらの記事でも書きましたが、枝葉が多い。特に昨年末にかけては『自分らしさのために大切にしたいこと』より『社会的にやった方がいいこと』や『必要性のためにやらざるを得ないこと』に圧迫されていました。

春から夏にかけての時期もそんなことがあったのですが、その時期は見事に筆が進まなくなります。

窮屈に感じているということは、まだまだ他人軸が混ざり込んでいる証拠です。わたしは『どんな結果でも、わたしがやりたいからやったんだ』と言い切れる人生を生きたい。

 

楽しむ

そこで、今年は

まずは、自分を楽しませる。

これを第一義に持ってきたいと思います。

やるべきことはきちんとこなしつつ、自分の範囲外まで責任を背負い込みすぎない。適度に『知ーらねっ』くらいで自分の人生に全力を注ごうと思います。昨年末の気づきは、意外と時間はないし、いろんなところで削られると自分の最大限のパフォーマンスは発揮できないということ。『いい人』の部分が前に出てきちゃうと、他人に蹂躙された挙句、自分の大切なものが揺らいでしまうということがよくわかりました。

自分が本当に与えたい人にギブしていくことを大切にしたい。そして、その1番目の人物は自分自身だということ。

普段から、『まずは自分を大切に』と発信しながら、自分自身が大切にできていない場面があったのだと後悔しきりです。

外側から他人に向かって『あれしろ、これしろ』とガチガチに道を踏み固めていくのではなく、自分が実際に歩いている姿を見せることで周りの人に気づきやあたたかいエネルギーを伝播させていけたらと思います。

 

実際、【うちの子のあーだこーだ。】は、わたしが『楽しい!』とか『好き!』と思えることを起点に企画し実現に至りました。枠にとらわれず、『わたしが楽しいと思えることをどんな方法でも全部やる』くらいの気持ちでいきたいと思います。

また、これまでの活動から派生して、今月は講演会や健康講座、セミナーの登壇の機会をすでにいただいています。それぞれ違った方向性でどれもワクワクしながらお仕事を受けました。決まっているのは1月中までですが、今年はこの流れがどんどん来ると感じます。

 

もっと『外』へ

昔のわたしなら『誰かに何か言われるかも』と思って動けなかったことが今はできているし、実際そんなに怖いことは起きていません。むしろ、とても嬉しいことにポジティブな評価をいただく機会も増えてきました。まぁ、色々言われて嫌な思いをすることもまだありますが、老婆心だけいただいてポイッとできるようになってきました。そして、そういうことを言ってくるのは、たいてい自分で何かを得たことのない、あまり尊敬できない人たちです。わたしとは違う人生を生きる別の人だし、何を成功とするのかは個々人で違うので、押し付けないでほしいな、と思います。

 

現在手元に在庫のある名刺は4代目なんですが、注文履歴を元に計算してみたところ、2022年秋から通算で約400枚を配ったということがわかりました。身近な人からどんどん広がり、外へ外へと関係性が広がっていくのを感じます。

今までの閉じた関係性の人たちの声が届かないほど遠くまで行けた時、もっと自分らしく生きられるような気がしています。

2024年の末には、『あー、楽しかったな…』と思えるようになっていることでしょう!

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余談

普通、新年の初めって、一年の目標(数値+具体的な行動)とかを書くんだと思うのですが、わたしは目標を立てたり、マイルストーンを置いて達成していくというのが苦手です。昔は仕事上大切な資質でもあったので一応できていたのですが、自分らしさを掘り下げていったら勝手に働いてくれる資質ではないということがわかってきました。

世の中には目標達成型のノウハウが溢れていますが、できる人とできない人がいて、わたしはおそらく後者です。

そういう人はポジティブな気持ちを積み重ねて日々を過ごすことを大切にするといいようです。自分をゴキゲンにできるのは自分だけですからね、わたしの場合は『楽しい』をキーワードに毎日ゴキゲンで過ごしたいと思います。

 

最後に

さて、ただいまAM6:22。書き始めてから約3時間となりました。そろそろ寝ることにしましょう。

まだ1月の予定も出せていないのですが、冬の間はエンジンの回転速度を落とすということだけは年越し前に決めていました。登壇の機会を頂いたのでそちらに注力しつつ、枝葉が落ちるタイミングを待ちます。

春に向けて回転速度を上げていけるだろうと思っていますので、お付き合いいただければ幸いです。

今年もよろしくお願いいたします!

【改めて】訪問型整体、やってます!

こちらのブログもそうなんですが、

発信している内容がイベントのことが多くなってきたら

『資格があるんだからセラピストの仕事やったらいいのに〜』

と古くからの友人に言われるようになって

「そうか、発信している内容が訪問業務のことじゃないからか!」

と最近気づいた次第で、改めて宣伝しようと思います(笑)

 

momtailでは、

八戸市を中心にご自宅に訪問する形での整体を提供しています。

対象は青森県の県南地域で子育てをするママとそのご家族です。

今現在赤ちゃんを育てていなくても、産後ならもちろんOK。

産後は何年経っても産後。老後への予防的な体作りにもなります。

 

子供を産んでいないけど…と迷っている方も、お声がけください。

人生を快適に過ごすための体作りはどんな人にとっても大切です。

出産の有無に関わらず、ライフアスリートを育成したいと思っています。

※スポーツのアスリートに対して、人生のアスリート=ライフアスリート。

 

こちらのページからプランを選択してご予約くださいね。

公式ラインをお友達追加していただくのも便利かと思います。

 

わたしの行う整体について聞かれることも多いのでFAQは以下を参照ください。

・どんなことをするの?

→生活習慣や体の不調についてお悩みを聞いた後、特定の動作で不調が強くなる場合は動いていただき、実際にお身体に触れて、どこに原因があるかを推測しながら施術の方法を組み立てていきます。ラクゼーションストレッチだけで済む場合や、筋トレ動作の反復練習などが必要な場合もあり、ご希望があれば自主トレの方法もお伝えすることができます。どれか一つではなく、一人ひとりに合わせて内容を組み立てます。今痛い・辛いのをただ癒すだけではなく、生涯に渡って健康な体でいたい!と思う方にぴったりです。

・バキボキ系の痛いやつ?

→ほとんどの場合、不快な痛みを感じることはありません。故意に関節を鳴らすようなことも致しません。怪我や病気で入院加療が必要な方に行ってきたリハビリがベースなので、痛いのを我慢していただくのではなく、どうやったらその人本来のバランスのいい体の使い方ができるか探りながら痛みを出さずに進んでいきます。痛みの出やすい部位や動作について熟知している専門家ならではの手法です。どうしても痛みの出る方法や動作をとらなければならない場合、事前に痛みが出る可能性をお伝えしながら、痛みの有無を確認しつつ進めます。多くの方から『いたきも』で、もみ返しのように残るような痛みはなかったとのお声をいただいています。

YouTubeで見るエクササイズじゃダメ?

→動画視聴で得られる情報で体作りが上手く行えている方は、YouTubeなどでも全く問題ないと思います。しかし、動画になるような情報の多くは派手な動きのものが多く、『これだけやればOK!』とキャッチーですが、ご自分の体の状態に合わない・むしろ悪化したかも…ということを経験される方も多い印象です。日常の姿勢や動作に困らない快適な体作りには、自分では感知しにくい地味な動きが有効ですが、自分一人では上手くできているかわからないことが多いのです。そのため、専門家にフィードバックをもらいながら行っていくのが良い方もいます。さらに、自分で行う際の注意点やポイントも併せてお伝えできるのが、動画にはない魅力だと思います。

・ずっと利用し続けなきゃだめ?

→いいえ、むしろ『1回でOK!良くなった!』と思っていただけたらとても嬉しいです!健康のためにずっとお金を使い続けるのって何か違いますよね。体の不調があった時、一時的には外側からゆるめることで楽に体を動かせるようになり、継続的には自分の体の使い方がわかってセルフメンテナンスしていけたら最高だと思います。ご自分の必要な時に必要な分だけ使っていただきたいと思います。

・どのくらいの頻度がいいの?

→特に決まりはありません。前述の通り、ご自分の必要な時に必要な分だけ使っていただければと思います。ただ、体作りを希望される場合、運動を始めてから筋肉にボリュームがつくまで6週間ほどかかるとされていることから、その間1、2回フォームや負荷量などのチェックで利用していただくと、より効果的かと思います。再度訪問がなくてもいいように、各エクササイズのチェックポイントをまとめた動画もございますので、希望の方にはお渡ししています。

 

以上です。

ご興味のある方はぜひこちらのコメントでもお声がけくださいね!

【うちの子のあーだこーだ。】11月ふりかえり

さて、超多忙だという言い訳をした後に、

やっと11月のふりかえりをします。

11月のテーマは『夫婦関係』。

『推しポイントを語ろう』という、

ライトでキュートなテーマから一変

ちょっと重くて刺激的なテーマに。

 

11月からはクラス分けもスタートしました!

予定は以下の通り。

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ですが…

11/23は3日前に娘が体調を崩し、

それがインフルによるものだったため

中止としました。

わたしがウィルスのキャリアになる可能性もあったため、

小さいお子さんのいるご家庭への影響を考えての決断でした。

(自身は罹患せずに療養期間を終えたものの)

万が一感染させていたら…と思うと耐えられません。

新型コロナも下火と思われる状況になり、

今更インフルでwと思う方もいるかもしれませんが、

乳幼児ではインフルエンザ脳症に発展することもあり、

油断ならない病気です。

・・・と講釈はこのくらいにして。

 

1歳未満と1歳以上のクラスで二日に分かれて行いましたが

どこの家庭も(夫婦も)多かれ少なかれ一家言あるな、という感じ。

話しづらいテーマかな、と気を揉んだものの、いろんなお話が聞けました。

個別の内容はプライバシーの問題もあるのでここでの言及は避けますが、

印象的だったのは、ほとんどの方が『初めて話せました』と言っていたこと。

そして、毎回いただいているアンケートには『楽しかった』の字が踊ります。

重いテーマを扱ったにもかかわらず、皆さん笑顔で帰っていかれたのも印象的でした。

 

まず初めに『夫婦関係、ぶっちゃけどう?』とはじまり、

『特に!オットのこれが嫌!』でさらに掘り下げ、

『でもでも、実はここが好き♡』で夫婦になった頃を思い出してもらう。

最後に『話してみて、今どんな感じ?』と一言いただいています。

 

出産を終え、子育てがスタートすると、女性はものすごいスピードであらゆる知識と技術を吸収します。対して、男性は変わらず仕事に行き、子育てに参加する時間はほんの僅か。悪戯にそうしているわけではなく、男性育休が進まない中、実質的に関われる時間というのが本当に少ない。そうすると、急激に母として成長する女性をよそに、男性の父になるスピードはとてもゆっくり。奥さんが何らかの理由でいなくなってしまった夫婦を除き、大抵の夫婦は日毎に男女の子育てスキルに開きが出て、お互いに不満を持つように。

形は違えど、ほとんどの家庭が不満を持っている状態でした。

今、ほとんど、と書いたのには、中にはほぼ不満のない家庭もあったから。その家庭のことをぼかして紹介すると、奥さんはできないことは『できない〜』と素直に表現するそうです。そうすると、旦那さんがやってくれるのだそう。

我が家もそうなのですが、前回の記事にも書いたようにパート勤務で家にいない分、我が家の旦那さんはとても家事・育児に協力的です。わたしが言ってきかせてそうしているわけではなく、『家にいないから』やらざるを得なくてやってくれています。(言い方)

 

女性は大半の時間を赤ちゃんの近くで家事も並行しながら過ごすので、家事・育児に関する解像度が高い。一方男性は解像度が低く、何もかもぼやけています。

奥さんが『明日のゴミ出しは・・・』『朝は冷蔵庫のアレを消化して・・・』『ゴミ袋そろそろ切れるから買わなきゃ』『そろそろミルクの時間だけどよく眠ってるから起きてからにしよう』『明日は〇〇の子育てサロンだな』『干したままの洗濯、畳まなきゃ』『さっきママ友から来てたLINEまだ返してない・・・』と考えながら夕食を作っている最中、風呂場から旦那さんが呼んだりします。

「シャンプーなくなったんだけどー」

言わずもがな、旦那さんは一人の成人した男性です。自宅の物品の保管場所は覚えておいてほしいし、なくなった報告ではなく、さっと詰め替えてシャンプーのレフィルを一個使ったことを報告してほしいわけです(何ならレフィルの発注または買い出しもしてくれると大変助かるのです)。この呼んでいる時の声が大声で、寝ていた赤ちゃんを起こそうものならさぁ大変。夕食作りが佳境の奥さんはその手を止めてミルクの準備をしつつシャンプーのレフィルを風呂場へ運び、赤ちゃんの授乳開始。ここで入浴を終えた旦那さんが「まだメシできてないの?」などと言ったら、以降恨まれること必至なのでご注意を。

妄想家族のお話が長くなりましたが、このような事例はいくらでもあって日々の積み重ねで関係性は複雑になっていくばかり。たいていの男性は自分の行動の裏側で女性が何を考えてどんな感情が生まれているかを知りません。言われなければわからない生き物なのです。これは、脳の構造によるところが大きいのですが…長くなるので割愛します。

※わかりやすい記事があったので、お時間のある方はどうぞ。

kazoku-wedding.jp

 

全体的に愚痴がたくさん出てはいたのですが、『でもでも、実はここが好き♡』では(あんよクラスの方が捻り出した感があり、月齢による差はあったものの)きちんと旦那さんのことを大切な存在だと認識しているようでした。

なので、『あなたのことが大好きだよ』というのは大前提で伝えつつ、『こんなところが気になるから注意してほしいな』と伝えられたらベストかもしれないよ、ということを最後にお伝えしてさせていただきました。

仕事でも、一つのミスで『お前はダメなやつだ!』などと言われたら『パワハラかよ…ブラック企業じゃん…』となり関係性は破綻しますが、『今回の仕事、本当に頑張ってくれてありがとう。でも、このようなミスを減らすために次からは最終確認の時にもう一度声をかけて』という声かけなら、関係性は破綻させずに意図が伝わりますよね。

夫婦関係は、別会社である男女が結婚によって統合されたようなもの。会社ならば組織風土や強みの違いはあれど、統合するメリットがあってそうなっているはず。その際にすり合わせが行われるように、結婚の際も「うちではこうだったんだけど…」とか「こういうときはどうしてた?」とか、すり合わせていけたら一番の強力なパートナーになれそうですよね。

旦那さんが我慢強いタイプのわたしが言ってもあまり説得力ないのですが(笑)

 

最後にいただいた感想を添えて。

『新しいテーマで話せて楽しかったです🙌次の義実家愚痴も楽しみ!(笑)』

『いつも、みんなの色々な話をきいたり自分自身も話すことでスッキリできて、十分満足です!今回もスッキリ楽しかったです!』

夫婦関係のことはなかなか話せないことですが、今日は今一度見つめ直すいい機会になりました。とても楽しかったです!もっと早く参加したかった〜ありがとうございました!』

大きい子が遊んでも楽しいおもちゃがあるともっと飽きずに遊べるかなと思いました!(乗る車や滑り台?)本日もありがとうございました!とても楽しかったですし、深い話ができて良かったです。これを機に旦那とよく話し合おうと思いました🥹』

普段なかなか話さない内容だったので、周りの家庭の話を聞けて「なるほどなぁ〜!」と思いながら参加していました。あとやっぱり、まったり過ごせて居心地がいいです。息子がのびのびしすぎて進行の邪魔してしまってすみません! このイベントを知らない人がまだまだたくさんいそうなので、通ってる支援センターにチラシ貼ったりとか、協力できないかな、と思ってます。(私の知らないルールがあって難しいのかな…)SNSで繋がってるママ友少なくて悔しいです! 今日もありがとうございました!

もっとたくさんの人数で楽しめたらいいのに、と思ってくださる方も出てきてとても嬉しいです!

ぼちぼち落ち着いてきたら、12月のあーだこーだ(テーマは『義実家』)もまとめていきたいと思います。

【日常回】実は最近、めちゃくちゃ忙しい。

知っている人は知っているかもですが、

今までにないくらいの多忙を極めています。

※忙しい自慢です。

 

現状を整理しておくと、

①小学生2人の母親

②PTA役員(次年度の委員会決め等々)

③社会人大学生(オンライン:BBT大学)

ヘッドスパでのパート勤務(8時間×週4日)

⑤個人事業:訪問型整体

⑥個人事業:各種イベント

⑦個人事業:セミナー・講座等打ち合わせ

⑧個人事業:子育てサロンでのボランティア活動

といった感じ。

 

書いてみてもびっくりする。

そのうち、①と③は満足にできていません。

わたしの人生において重要なやつなのですが・・・

育児・家事に関しては夫が手伝ってくれたり、

大学に関してはやらなくても授業料が無駄になるだけなので

緊急性が低くなってしまっています。(おい)

というのも、緊急だが重要ではない②と④に圧迫されているから。

⑤〜⑧については自分でマネジメントできるのと

一つ一つが長くて2、3時間程度なのでどうにか。

④を辞めると時間は増えるのですが、お金がない。

お金のために働いている部分が大きいので体壊しそうです(笑)

もうちょっとお金がどうにかならないものか・・・

 

パート勤務を始めた途端、

というかちょうど事業を初めて1年経ったからかもですが

個人事業の方のご依頼がぽつぽつと入るようになってきました。

主軸が訪問型整体なので、それももちろん嬉しいのですが

先日はラジオ出演のお話をいただき出演してきましたし

健康や子育てに関する講座、経営に関するセミナー登壇の

ご依頼も増えてきました。

最初は誰も見てなどいなかったのですが、

しつこくいろんなことを発信していたらお声がかかるように。

どこかでみてくれている人はいるんですね。

 

先輩経営者が全員口を揃えて言っていたのは、

始めることより『継続すること』の難しさでした。

わたしも始めるだけならなんてことない。

(元からブレーキが壊れているので躊躇がない)

結果が出ないとすぐ辞めてしまいたくなるけど

続けた先に昨日よりもちょっとでも明るい未来が

あるのかもしれないなと感じています。

そして、『もう少しだけ続けてみよう』と思えたのは

自分の情熱のある分野だから。

たとえ辞めたくなっても

『じゃぁ誰がやる?』『絶対わたしがやりたい!』

と思えるからやってこれた。

 

そして今日、

『こんなにいろんなことを包括的にされてるの、つかおさんくらいですよね』

って言ってもらえた!

嬉しかったなぁ。。。。。

 

ここで明言しておきたいことが。

理学療法士の資格を持っているので、『体の専門家』としてみられることが多いです。

確かにそれはそうなんですが、それはツールであって、わたしではない。

理学療法士さん、いっぱいいます。

その資格に付いてる信頼性のみなら他の人でもいいわけです。

理学療法士』はアイデンティティの一部だけど、全部じゃない。

わたしには

・子育てで得たたくさんの経験

・話すことで気付きを促すこと

・共感性で周囲をあたためること

・調べることで解像度を上げること

・自分の感情や情熱に信念があること

・抽象と具体を行き来しながら伝えること

・コンディショニングで人生のパフォーマンスを上げる技術

たくさんできることがあります。

なので、

理学療法士』の枠にとらわれず、

これからもわたしを活かして生きますよ!

止めたって無駄だ!笑

医療制度とリテラシーのハザマ

今日、パート仕事を終えてスマホを開くと

珍しい人から着信が入っていた。

父方の叔母(父の姉)だ。

 

👩🏻どうしたのー?

と折り返すと、

🧓🏻最近どうしてるかなーと思って

と。

 

商屋さんに嫁いで行った叔母は

市内でも人気の温泉を切り盛りするなど

大変なことをそつなくこなすが控えめな人。

事業につながるアイデアはないかと

相談のための数ヶ月前に電話をしていた。

😙心配してくれたのかな?

と思いつつも

🤔あまり興味なさそうだったけどな???

と不思議に思いながら

ポツポツと近況を報告すると

🧓🏻そうなんだ〜それでさ、最近風邪引いちゃって…

 

ここでピンときた。

医療従事者ならほとんどの人が履修済みのこの科目

『近場の医療従事者に聞いて手間を省こう作戦』

これだ。

 

よくよく話を聞くと、

🧓🏻少し前に姑(従兄弟の祖母)共々高熱の出る風邪()をひき、姑も連れて夜間救急に行ったところ検査を勧められなかったので薬だけもらって帰宅。健◯ハ◯ス(ヘルシー住まいの英語と日本語逆にしてください)とか言う店?でイベルメクチン()をもらい飲んだら咳など風邪()の症状は良くなった。イベルメクチン()もいろんな種類があるらしいからね、効くやつでよかった。でも姑は手の震えが出ている。加齢によるものかな?風邪()の後遺症かな?なんだろう?歩くのも支えてやっとになってしまい、リハビリを受けたいのだがどうしたらいい?

と言う内容だったorz

 

まず、八戸市内では至るところでインフルエンザの発生が相次いでいる。我が家も例に漏れず娘が学校でもらってきたようで、息子も罹患し2人あわせて1週間の療養。この間全員マスクを徹底し、私たち夫婦は症状もなく無事逃げ切ったのが先週のこと。

症状から察するに時期的に同じ頃にインフルエンザに罹患したものと思われる。もしくは新型コロナの可能性もあるが、検査をしていないので定かではない。夜間救急の医者もなぜ検査しなかったのだろうとは思うが、夜間救急の機能が一般のクリニックが開く翌朝までに重篤になりうる患者がきた場合の窓口であろうことから、翌朝まで待たせられる患者であれば無理に検査や処方をしなかった可能性が高い。

今となってはどっちに罹患しているかは大したことではない。医師の処方箋もなく、イベルメクチン()を買える店があり、『これは他とは違う良いもの』と謳って売り出し、信じて飲んでしまった人がいることが大問題だ。

 

イベルメクチンは寄生虫によって引き起こされる乾癬という疾患の特効薬だ。風邪()の薬ではない。

新型コロナが流行り始めた頃、イベルメクチンが治療薬になりうるかもしれないとの情報が出回り、新型コロナワクチンの接種を回避したい層がこぞってイベルメクチンを求めた。未知のワクチンを体に入れるくらいなら、予防的に効くかもしれない薬を投与すれば良いという考えらしい。そういう層にとっては、イベルメクチンを処方してくれる医者はヒーローであり、そのような医者が近くにいない場合は海外から個人輸入して取り寄せ、人間用が取り寄せられなくなったら家畜用を取り寄せて新型コロナと戦って勝ったのだそうだ。

結果どうなったか。乾癬の治療で本当にイベルメクチンを必要としている人に一時的に供給が難しい状況に陥った。ここまでが1、2年ほど前までのイベルメクチンにまつわるお話。

 

普通の医師は用もないのにイベルメクチンを処方しないし、一般のお店でイベルメクチンが手に入ることはまずありえない(薬局でもドラックストアでもまずありないが)。イベルメクチンには『良いもの』も『悪いもの』も存在しないし、種類があったとして『人間用』か『家畜用』または『◯mg』などの用量の別があるだけである。『一般のお店で良いイベルメクチンが手に入るという状況』を疑問に思うべきだろう。

 

これまでの経緯を知っていると、個人輸入などでストックしておいたは良いものの、新型コロナも下火と思われる状況になり、行き場を失った薬の末路が『風邪()にも効く万能薬!』のような形で健康食品のお店に並ぶようになったのではないかと推察される。加えて、粗利を稼ぎたい売主は、元の薬にビタミン剤やサプリメントの類を加えて販売している可能性もある。

 

叔母の姑に出た手の震えの症状は、

・加齢

・風邪()の後遺症
・新たな疾患の発現

・イベルメクチン()の薬害

など様々考えられるが、医師が詳しく検査をしてみないと判定できない状況にある。叔母には、以上の経緯を伝えた上で、薬を持って医師にかかることを提案した。

リハビリに関しても、通院にしろ入院にしろ在宅にしろ、医師の指示がないと受けられない。とにかくまずは受診してほしい旨伝えた。

 

すると、

🧓🏻今まで介護保険で認定を受けたこともあったが、御歳90歳にして元気に畑に立っているものだから要支援の1or 2にしかならず、大してサービスの利用もできず今に至る。再度介護認定を受けるにしても開始まで時間がかかるし、満足にサービスが受けられるかわからない。

と言う。

介護保険は限度額内で保険の補助を受けながら介護サービスを受けるためのもの。お金の制限なく利用したい人であれば、介護度に関わらず予防的に自費でリハビリを受ける人も…と言いながら気付いた。そういうことか。

 

🧓🏻あんたはそれできないの?

 

叔母はこれが言いたかったのである。完全にしてやられた。はぁ。行きますけどね。様子を見るだけ見に行って病院にきちんとかかることを念押ししに行こうと思います。

 

 

 

医療制度は基本的に時間がかかる。

オンライン診療などDXは進められておるものの、浸透するのは現在現役で働くITオンチの医療従事者が退役した後だろう。

その間、医療制度のハザマに落ちた人をパックリ口を開けて待っている魑魅魍魎がたくさんいる。

リテラシーがあるとこのような事例で騙されることは防ぎやすくなるが、人間は楽をしたい生き物。

良い体験が失われた医療においては、我慢強くリテラシーに従って行動できる人しか『標準医療』にかかれなくなっている。

医療における『体験の質』を上げなければいけないと感じた場面に接した1日であった。