moundtailのブログ

『人生のマウンドに立つ人を応援する』をコンセプトに掲げ、母親支援を中心に、子育て・医療福祉・組織開発の分野でケアラーズケアをしている女性経営者のひとりごと。

【訪問編】夫婦で労いあいペアプラン

本日、30代のご夫婦に訪問型整体をご利用いただきました。

その名も『夫婦で労いあいペアプラン』です(^^)

 

サービス開始当初からご利用下さっているお客様の

「旦那さんが帰ってくる時間に施術してもらえますか?」

という一言で始まったこのプラン。

 

当初は産後の女性に対する施術しか考えていなかったので、

赤ちゃんと二人きりになってしまう日中を想定していました。

しかし、実際訪問してみるとぐずる赤ちゃんを横目に

きちんと通しで施術時間を確保するのが難しく、

お客様の満足度が下がるのはもちろん

わたしも不完全燃焼を起こしてしまう状態でした。

 

そんな時に上記の提案をいただいて。

奥さんを施術している間は旦那さんが赤ちゃんをあやし、

旦那さんの施術の間、奥さんが赤ちゃんをあやすことで、

お客様の満足度も下がらず、わたしも不完全燃焼を起こさない

とても画期的な方法が生まれました。

 

そして、久しぶりにこのプランのご予約が入って。

ご夫婦で話し合って日時を決めて下さったんだな〜

ご夫婦の絆を深める良い機会になればいいな〜

などと思いながらご自宅に向かいました。

 

施術の内容についてはまた後日書こうと思いますが、

とても印象に残ったのが旦那さんのお言葉でした。

 

『(一人で子育てをしている奥さんのことを思うと)

すぐ帰ろうと思ってなかなか寄り道できないので、

こうやって訪問してもらえるととても助かります』

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こちらの旦那さんは、以前から施術を受けるのがお好きで

結構いろんなところに行っていたようなのですが、

お子さんが産まれて控えていたようなんですね。

ストレス解消にもなっていた行動を家族のために抑える

とても素晴らしい旦那さんでした。

だから、

共に家にいながら施術を受けられる

メリットを感じて利用を決めて下さったとのこと。

わたしには、これがとても嬉しかったのです!!!!!

 

数年前から子育てに自然と関わる男性が増えてきて

とても喜ばしいことだと思うのですが、

その陰で男性の産後うつが増えています。

toyokeizai.net

 

男性育休の法整備などは進んでいますが、

その許可を出す上の世代の上司などから

『休むことでキャリアに支障が出るかもしれない』

と脅されたり、

『家にいなきゃいけないなんて奥さんが怖いのか?w』

と揶揄されたり、

場合によっては育休取得まで至らない現実もある様子。

社会全体の空気感が追いついていないことで

板挟みを経験している人がいるのではないかと思います。

また、仕事を続けながらも夜泣きの対応をしたりしていると

日中の活動量や疲労度は軽減されていないのに

夜間に活動する必要が出てきて睡眠時間が減り

心身を病む可能性が高くなるのです。

 

男性が産後うつになる原因も一つではなく、

複合的なストレスによるものと考えられます。

現状では全てを取り除くことは難しいでしょう。

(女性の産後うつが減らない現状を見ればなおさら)

少なくとも、わたし一人の力でできることは限られています。

しかし、今回のようにご夫婦で施術を受けることで

少しでもガス抜きのお手伝いができたらと願ってやみません。

 

今回は視点を変えて男性の産後について触れてみました。

子育て支援の第一議は母親支援だと思っていますが、

やはり家庭支援(母親だけではなく父親も)も大事ですね。

こちらの記事が多くのご夫婦の産後の過ごし方のヒントになれば幸いです。