moundtailのブログ

『人生のマウンドに立つ人を応援する』をコンセプトに掲げ、母親支援を中心に、子育て・医療福祉・組織開発の分野でケアラーズケアをしている女性経営者のひとりごと。

【うちの子のあーだこーだ。】第5回を実施しました

2023/11/2

今日は木曜日。

Eテレでやってる『ソーイングビー』を見ながらこれを書いています。

先週まで2週連続でイベントをやっていたので、木曜日といえばお気に入りの番組を見ながら【あーだこーだ。】のアンケートを読むのが日課になっていました。

が、今週は予定を組まなかったので、休息日に当ててぼんやりと過ごしていました。

雇われの方の仕事も本格的に始まり、大学も最初のタームが大詰めで、11月のイベントのためにフライヤーを作ったりSNSに投稿したりと大忙しだったので、意識的に電源を切らないとどこにも休む時間を取れないのです。

ぼんやりと過ごしたら、先週のイベントを振り返る気力が出てきました。

 

2023/10/26

第5回【うちの子のあーだこーだ。】を開催しました。

今回はなんと!1歳未満のねんね・はいはいベビーばかり6組!

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はいかわいいー!!!!!

もうさ、順番にひんひん泣くんだけど、それすらもめっちゃ可愛くて、抱っこさせてもらいながら進行してました♡

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(親友が参加してくれてて、わたしの動いている様子も撮ってもらいました)

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もう、言葉はいらない。笑

何度も『この部屋マイナスイオンでも出てんじゃね…?』って思うくらいの癒し空間で。

お昼に向かってグズグズタイムがあったけど、ベビーたちが順番にお昼寝を始めて。

寝ない子もいるんだけど、一人ひとり自分の世界に夢中な様子がまた可愛くて。

最後の集合写真、みんなが笑顔でいてくれたのを見返して泣いたりしてました←

 

ただ、まだまだ課題があります。

楽しさと達成感の他にモヤモヤが残ってこれを言語化するのに、大変な消化不良を起こしていました。

主な課題は3つ。

①テーマ設定とクラス分け、②価格設定、③今後の展開。

3つを順番に見ていきます。

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①テーマ設定とクラス分け

『推しポイントを語ろう!』というテーマ設定で始めたこのイベント。

人が集まるかどうか、続くかどうかもわからず始めたのですが、2ヶ月で第5回まで開催することができ、続けて参加してくれる人も出てきました。そうなると、毎回同じテーマじゃつまらない。確かに日々成長する我が子の推せるポイントは変わっていくし、悩みも変化して行くけど、つまらないだろうなと。

第4回を終えた時点でこの感覚はあって、でも初めて参加する人は「『うちの子の…』ってイベント名なのに、子供について語らないの?」って混乱するだろうな、うーん…!とモダモダしていました。が、今回のワークショップで『パパが〜で…』という話が出たときに、やっぱそこは広げたいよね!うん、次回から変えよう!と。『あーだこーだ』言うイベントだと理解はされているようだから、毎回変えることは難しくても、月ごとにテーマを更新することならできるかも!半年で1サイクルくらいを目安に変えていったら、半年後にまた参加した時は以前と変化があって面白いだろう!と考えました。

お子さんの月齢についても、平日の午前中のイベントだから、育休中のママが大半で1歳以上の子はあまり来ないかもな〜と思いつつ、おおむね3歳未満(就園前)のお子さんとママを対象にしてきました。

が、実際集まった親子を見渡してみると、結構1歳以上でも行き場がなく困っている親子が多いことに気づきます。第1回の振り返りでも書いたように、子育てサロンや支援センターに行っても、物を壊したりしないかヒヤヒヤしながらお子さんの後を追いかけて疲労困憊のママたちがいる。そんな人にこそ価値を感じてもらえるのかもしれないと思いました。一方で、月齢による区別をしていないので、歩ける子が赤ちゃんをまたごうとする場面もあり、子供たちがお互いに社会構造を学ぶ機会とも取れるけど、気になるママは『お互いさま〜』では済まないでヒヤヒヤするだろうとも。

特に、今回(第5回)は事前に低月齢のお子さん中心になりそうだとわかったため、Instagramのストーリーズで『ゆったり過ごせそうですよ』と呼びかけたところ、お申込みが増えた背景もあったので、ある程度分けることは必要だと感じました。

1歳未満と1歳以上では、動く範囲や遊びが大きく変わります。この辺で分けつつ、月齢の別がない日も設けたら、『あんなふうに大きくなるんだなぁ』と未来に希望が持てたり、『あのくらい小さかったなぁ』と過去を振り返ってほのぼのしたりできるのかな、と考えています。

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②価格設定

以前、『わたしが楽しくてやってるから大赤字でもいい!』とか啖呵切っちゃってるんですが、①のような区切ることをすると、必然的に1回に集まる人数は減ってしまいます。

イベントにかかる経費は、会場代、お弁当代の他に、お子さんがぐずった時用にプレゼントとして用意しているお菓子代、集客のための広告宣伝費、フライヤーなどの印刷費、ワークショップのための模造紙やペン、クリップボードなどの材料費、(我が家で使ったおもちゃやフロアマット、カーテン、突っ張り棒なんかを初めから全部購入すればその代金も)、参加人数が多くなればスタッフの増員も必要で人件費も出したい。なんならわたしの講師料はずっとない状態で、会場代を丸々持ち出しでやっている…改めて経費の計算をしたら大赤字どころか、大出血していました(笑)

今のサービス内容のまま参加費1000円でやって行くとなると、会場代とお弁当代だけで見ても毎回12人以上参加してもらう必要がある。月齢ごちゃ混ぜで続けられたとして、感覚的に8人がわたしのマネジメントの限界。それ以上だと、ワークショップはできない可能性が高く、子供たちを遊ばせながら元々知り合いのママたちだけでおしゃべり、となりかねない。それは他の場所でやっていることと同じになり、1000円出して参加する意義が感じられないし、なんならわたしがやらなくても良くなる。

8組程度の参加率でも、せめて赤字にならない価格設定とサービス内容にしていくために、会場を変えるか(開催時間を短くするか)、お弁当の配布をなくすか、ワークショップをやめるか、、、。難しい選択になりました。

会場を変える場合、お子さんが内装を壊さないがヒヤヒヤしない空間でありながら、体温調整の未熟な子供たちにとって快適な室温が維持できる空間が条件となります。公民館や市の施設は、基本的に営利を目的としないこととされているので、除外。それがなかったとしても、条件に合わない部屋が多く、現状のレンタルスタジオはエアコン・床暖完備なので魅力的なんですよね。となると開催時間を短くする(1時間当たりいくら、という貸し方なので)ことになりますが、2時間の開催がワークショップとフリートークでちょうど良いサイズだし、授乳室を作ったり、マットやおもちゃを設置するため、前後の設営時間は削りにくい。となるとお弁当を削るか…でもふらっと来てお弁当持って帰れたら、帰った後楽だよなぁ、管理栄養士さんのバランスの取れたお弁当でほっこりしてほしいなぁなんて優柔不断に陥ること数日。アンケートも取りましたが、見事に割れていて(笑)みんなそれぞれ『オプションとしてここが素敵!』と思って来てくれているからなんですよね。中にはサービス内容そのままで価格を上げてもいいよ〜!という人も。もちろん、毎回1000円はきついから、500円に下げてもらえたら…という方もいました。安い方が嬉しいよね…。でも、完全に個人でやっている以上、価格はこれ以上下げられない(泣)最後は自分で決めるしかない。どんなことを求めてやってくるお客さんを大事にするのか。そこを問い直す必要がありました。

唯一の救いとして、毎回のアンケートでも全員が価値を感じてくれていたのが、『家族以外と話せる』こと。ワークショップなしにしてほしい!という声もなく、話しに集まるイベントだと理解されているのはもちろん、そこに最大の価値を感じてもらっているなら、他の部分は価格との釣り合いをみて変えるのは、わたしが判断していくしかない!と腹を決めました。

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③今後の展開

今年9月に始めた時は、これほど好評いただけるとはわからなかったし、定期イベントにできるかわからず始めたのですが、今後は①と②の二つの変更点を少しずつ調整しながら続けて行けたらと思っています。何せわたしが飽き性なので、どれくらい続けられるかわかりません。でも、こういう場づくりが必要とされているうちはやりたいと思っています。

同時に、『わたしだけがこのイベントができてもなぁ、もっと他の場所でも広がっていったらいいなぁ』とも思っていて。

例えば、各地域でやっている子育てサロン社会福祉協議会の協力の元、地域の児童委員の方を中心に運営されていますが、高齢化もあってかその運営方法は現代のママたちの感覚と乖離があるように感じます。場所の用意はすでにあるので、話しやすい環境設定やファシリテーションの方法などを学び実践していただくことで、サロンの特徴としてママたちに訴求していくことができるのかなと思います。

また、保育園などで運営している支援センターでも同じようなことができたら、ママたちの本音が聞けて普段の保育に活かせるでしょうし、入園前からコミュニケーションが取れている園に入園させたいと思うママも増えるのではないでしょうか。

 

 

 

子育てに関することって、本音を話す場面が実はとても限られているんだと思うんです。特に、ネガティブなことを言おうものなら『何言ってんの〜』『母親なんだから我慢しなさい』『子育てってそういうものだから』と言われて、押し黙るしかなくなってしまいます。

わたしは、個々に生まれるたくさんの想いはあっていいし、否定されるものではないと思っていて。なんならそう感じさせてしまう社会構造にこそ問題があるとすら思っています。でも、社会や周囲の人たちを変えていくのってすんごい難しいし、めちゃくちゃしんどい。なのに、全然変わらなかったりする。じゃぁ変わらないなら何を言っても仕方ないよねってことじゃなくて、どうにもならないからこそ自分の中で抱えたままにせず、口から外に出して『うんうん』『だよね〜』『わかるわかる!』『うちも〜』『そう思ってたのわたしだけじゃなかったんだ!』と共感することで昇華してかるくしていくことが必要だと思っています。

前にも書いた気がしますが、モヤモヤした想いって抱えているだけで雪だるま式にどんどん大きくなっていってしまう。抱えられる大きさならいいけど、どんどん大きくなって抱えきれなくなったらどうなるか。イライラが増えたり、体調が悪くなったり、最悪の場合、この世から消えてしまいたくなったりするんです。

わたし自身が産後うつになってしまった大きなきっかけは、子育ての悩みを『みんなそういうもん』と軽んじられたことにあります。実家に里帰りしなかったとか、夫が長時間の三交代勤務だったとか、わたしの性格だったりとか、娘との相性だったり、いろいろな要素が絡まってはいるのですが、相談したい・話を聞いてほしいと思って実母に連絡した時、何を言っても『みんなそういうもん』と言われて、誰にも何も話せなくなってしまったことが一番大きいと思っています。わたし自身も、赤ちゃんは泣くものだし、夜は眠れないものだし、おっぱいは張って痛いものだし、子育ての大半の悩みは成長していくほかどうしようもないことは頭ではわかりつつも、やっぱり話を聞いて欲しかった。解決はしなくとも、『そうだよね、この時期は本当に辛いよね』と言って欲しかった。最終的に自分が子育てを主体的にしていかなければならないからこそ、悩みの全部を背負わせず、話している間だけでも、ほんの端っこでもいいから一緒に持ってもらいたかったのだなぁと振り返っても思います(書きながら泣いてる)。

実際にイベントをやっていても、『こんなこと考えてるのわたしだけかと思ってた』『みんな同じようなことで悩んでいて安心した』『話せてスッキリした』『少しホッとした』『明日からまた頑張れそう』『大人としゃべれて楽しかった』『みんな辛いんだなぁ』『希望が持てる』『みんな違うんだなぁ』…いろんな声が聞かれます。やってみるまで、生まれてみるまで、どこがどんな風に大変で、どういう時に嬉しいのか。三世代同居家族が減り、子育てのリアルがわからない中、不安と孤独を抱えながら戦っている母親という存在がいることを、ぜひ知ってほしいと思います。そして、一言でいいのです。『大変だね』『頑張ってるね』と声をかけていただけたら、救われる親子は増えるし、子育てをしてみようと思える人も増えていくのではないでしょうか。本当に少子化を解消したいなら、周りの人一人ひとりができることは、絶対に『母親支援』です。

 

書き始めてからここまで1週間かかってしまいました。

一番長い記事かも(汗)

終わり!