moundtailのブログ

『人生のマウンドに立つ人を応援する』をコンセプトに掲げ、母親支援を中心に、子育て・医療福祉・組織開発の分野でケアラーズケアをしている女性経営者のひとりごと。

『母親なんだから』と言われて苦しくなった時は

母親になると誰もが掛けられたことがあるであろうこの言葉。

今日はこの言葉について思うことを言語化していきたいと思います。

 

なぜこれについて書こうと思ったかというと、高校時代の同級生と会った時

「『母親なんだから』って言われてグッと我慢することがある」

双子のママになったその子がそう言っていた言葉が印象的で。

この言葉にまつわる感情を思い出すきっかけになったからです。

 

おそらくこの言葉に対してマイナスの感情を持っている人が多いと思います。

マイナスの感情を呼び起こす理由を探してみると、この言葉には

自我は置いておいて役割を全うせよ

という要求があるとわたしは思うのです。

 

当たり前ですが、子供が生まれたからと言って自我が切り変わるわけではありません。

でも、子供が生まれて『母親』という役割を与えられた途端、この言葉を掛けられる度、

何年も付き合ってきた自我を捨て去らなければならない、そんな気持ちになっていました。

産後の気持ちを振り返った時のメモ

※この文章を書いているこの時点で我が家には小学生が二人いて、宿題をしなければならないのに日曜日のバラエティを見ながらゲラゲラ笑い全く進まず、そのテレビも大音量で、わたしはその様子にイライラしながら画像ひとつ取り込むにも四苦八苦しながら文章を作っています(笑)【完璧な母親】でなくていいんです。

 

自我とは【自分らしさ】のことだと思っていて。

子供を産むまでの人生では、家にいると『娘』のわたし、学校に行けば『学生』のわたし、社会に出ると『社会人』のわたし、結婚すると『妻』のわたし。もちろん、一人でいるときの『役割のない』わたしもいて。

多様な側面がわたしの【自分らしさ】を作っていたと思うのです。

その【自分らしさ】を捨て去って『母親』になるのではなく、

少しずつ【自分らしさ】と溶け合っていけたらいいのかな、と思っています。

 

日本では、【家庭を守り子供を一番に気に掛ける存在=母親】という価値観が長らくありましたが、社会は多様化し、現代を生きる母親の実情と合わなくなってきていると思います。

わたしの友達のように、この言葉を掛けられて【自分らしさ】と『母親』の間でグッと我慢してしまう人が少しでも楽になれるように、

【自分らしさ】を大切にしていいんだよ

ゆっくり『母親』になれるように手伝うよ

って言える存在でありたいなと改めて思った日でした。

 

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