moundtailのブログ

『人生のマウンドに立つ人を応援する』をコンセプトに掲げ、母親支援を中心に、子育て・医療福祉・組織開発の分野でケアラーズケアをしている女性経営者のひとりごと。

『かわいそう』と言ってくる人へ

今日は、先日出産した大親友のところに行ってきました。

港むら福の”ひゃっこい葛”をお届け

赤ちゃんてなんでこんなにかわいいんだろう

いろいろ話す中で『靴下警察』なるワードを聞きました。

詳しく話を聞くと、「出先でこの子を連れて歩いていると、『靴下もはかせないでこんなに足出してかわいそう』と言われて(これが靴下警察か!)と、残念な気持ちよりもちょっと感動した」とのこと。

この大親友、わたしの出産に始まり、同級生が順々に結婚・出産していく中で満を持しての出産となったわけですが、いろいろな同級生から聞いて出産界隈の情報を大量に持っており、どうやらこの手の声かけを『靴下警察』と名付けた様子(笑)

インパクトのあるネーミングに笑いつつ、この手の声かけは減らないんだなぁと思いました。

 

わたしも出産して間もないころ、真夏にノースリーブにかぼちゃパンツで裸足の娘を連れてスーパーを歩いていると(状況をはっきり覚えているくらいの衝撃があった)同じように声をかけられたものでした。その時から本当にこの声の掛け方が大嫌いです。

以来、この手の声かけをする人のことを『かわいそうマウンティングおばさん(おじさん)』と呼んでいるくらい。以下にその理由を言語化していこうと思います。

 

靴下を履いているかどうかは置いておいて(笑)どの部分が嫌いかというと『かわいそう』の部分。なぜかと言うと、この手の声かけははっきり言って非常に失礼だからです。

まず、『かわいそう』の意味を調べてみます。

https://ja.wiktionary.org/wiki/かわいそう#:~:text=弱い立場や逆境に,あわれをさそうさま%E3%80%82

おわかりしょうか。どこをとってもあまり気持ちのいい言葉では表現されていませんね。

つまり、そう表現している本人は”強くて安全な立場”にあり、”同情”して救って”やりたい”と思っている様子を指しているため、上下関係が出来上がり、マウントをとっていると思われても仕方のない表現になってしまいます。

百歩譲って『かわいそう』と”思う”のは仕方ないにしても、その言葉を対象者に向かって発したところで、一体何になると言うのでしょう? 本当に救いたいと思うのならば、『何かできることはない?』と言う言葉が口をついて出てくるはずです。英語で言うなら『May I help you ?』です(?)そうは言わずに『かわいそう』と言うだけならば何も言わないでほしいと思うのです。

加えて言うならば、このような声かけをしてしまう人には、『気遣える自分をアピールして、優しくていい人だと思われたい』と言う心理が透けて見えてしまう上、周囲からは失礼な言い回しをする人だと思われる可能性があることまでは考慮できない浅はかで残念な印象も残ってしまいます。

わたしもこの手の声かけをされるたび、『ならわたしやこの子のために何かしてくれるんか!?何もできんやろ!?じゃあ話しかけてくんな!』と思っていました(思ってるだけで言い返せたことはない汗)。前述のスーパーでの出来事は見も知らんおばあさんでしたが、知り合いや友人に言われた場合は間違いなく距離を取るようにしています。

 

一方で、自分の今の活動に繋がった面もあります。

このような出来事があったおかげで、わたしの持ち歩いているバッグにはいつもシールが入っており、『シール配りおばさん』としての活動もできています。困っている親子をただ『かわいそう』にするのではなく、シールを手渡すことで『子供ちゃん、泣かないで!ママさん、一人じゃないよ!応援してるよ!』と暑苦しい思いを伝えています。

このような活動が下地となって、訪問型コンディショニングサービスを立ち上げたのでした。

 

このほかにも、日本には育児を頑張る母親をどん底に突き落とす言い回しや脅し文句がたくさんあります。不安の強い民族ならではの転ばぬ先の杖でしょうけど、社会全体のそういうムードが母親を追い詰めていることにもぜひ気付いていただけたらと思います。

 

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