こんばんは。
お盆ですね〜。先日までの暑さはどこへやら、台風の接近とともに雨が降り出し、涼しいを超えて肌寒い八戸です。
去る6月28日、市内のある小学校の先生を対象に、『理学療法士によるリラクゼーション講座』と題して講演をしました。
まずは経緯から。
毎日多忙な先生方。あまりにも忙しくて疲れすぎて、校内研修で何かやろう、でもどんな内容がいいかしら、とアンケートをとったところ、リラックスして疲れを取るべきと満場一致で決まったそう。ただ、今まで前例のないことで、どこにどうやって頼もうか困ってしまったらしいのですが。
たまたまわたしのことを知ってくれていた方が『リラックス=癒しと言えばつかおさん!』と思いたち、「こんなお話があるんだけどどうですか〜?」と連絡をくれたのでした。これが4月の下旬のお話。
二つ返事で依頼をお受けして、三つあった候補日のうち、一番早い日に設定させていただき講演することとなりました。
奇しくも6月19日に新聞に記事が載ったばかりだったので、講師紹介の際にそれにも触れていただきながら、リラックスした状態ってどういうこと?というのを自律神経系のお話も絡めながらお伝えして、実際に呼吸とリンクしたストレッチを中心に実技も行いました。筋肉は収縮したあと弛緩するという、主にカラダからアプローチするリラクゼーション方法についてお伝えした形です。理学療法士の得意分野ですね☺️
その時の様子も交えながら、昨日8月12日に東奥日報さんでこの事業のご紹介をいただいています。
記事の中でも触れられていますが、医療従事者として10年以上生きてきたわたしにとって、医療者をはじめ、誰かをお世話する立場の人(=ケアラー)は、その人がまず健康でないと良いお世話ができないはずなのに、滅私奉公が美徳とされる日本社会では、苦労することが当たり前のように扱われていることにずっと違和感がありました。
起業を志した当初は、医療従事者が無理なく気持ちよく、持続可能な働き方ができることで、まわりまわって患者さんが質の高い医療を受けることにつながると考えていたわけです。
実際は、直接的な問題に切り込むには課題が大きすぎるため、わたし自身の強みを生かしながら事業をするには、と考えママのための訪問型整体を主軸に据えて活動をしています。
しかし、全く別のことをやっているわけではなく、『誰かをお世話する人がまずは健康であってほしい』というコアの部分は変わっていません。わたしはこれをケアラーズケアと呼んでいます。
今回は小学校の先生方が対象でしたが、誰しもケアラーの立場になることはあるわけで、それが単なる滅私奉公ではなく、きちんとじぶんを大切にする時間もあって欲しい、そうすることが当たり前の世の中になって欲しいといつも願っています。
介護におけるケアラーの立場は、その『辛さ』が可視化されやすくなった分、訴えやすくなってきていると感じます。が、ママや医療従事者、先生方というのは『辛い』と言いにくい側面がまだまだ強いと感じます。
『やりがいのある仕事』だとか『それを選んだのだから自己責任』だとか『できて当たり前』だとか…。『辛い』と言おうものならば、非難の声が聞こえてきそうです。
確かにそうかもしれない。やりがいがあって対象者が大切で、人生で素晴らしい時間をもらえる仕事かもしれない。でも、そんな理屈の隣に『辛い』は常に同居しているとわたしは思います。
そんな清濁を合わせ飲みながら、あなたが辛い時に『辛いよね』『大変だよね』って言える存在でありたいと思っています。
最後に。
今回の何がすごいって、わたしのことを『リラクゼーションといえばつかおさん!』と見出してくれた知人が本当に偉大だと思っていて。
わたし『こんな事業始めました!ママにはまずご自分を大切にしていただくことが育児の大前提だと思うんですよね!』としかお話していなかったと思うのですが、児童を指導する先生方の構造がケアラーズケアにハマっていたこと、理学療法士でありながらパワー系やリハビリ系ではなく、癒し系の事業をやっていると理解されていたことが本当にすごいと感動しきりです。
この場を借りてお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました!